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株主・投資家の皆様へ INVESTORS

 株主の皆様におかれましては、平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼を申し上げます。ここに、2023年3月期連結会計年度のご報告を申し上げます。

 当連結会計年度における日本経済は、新型コロナウイルス感染症による行動制限が緩和されたものの、急激な為替の変動や世界的な原材料価格の高騰による消費者物価の上昇もあり、依然として不透明な状況が続いております。
 当社グループの主要顧客であるパチンコホール業界においては、店舗施設の来店者数は回復傾向にあるものの、コロナ禍以前の水準には至らず、収益面で厳しい状況が続いております。
 なお、2022年11月の次世代パチスロ機の導入開始により、業界活性化への期待が高まる傾向にあります。しかし2023年1月からは、4月以降に控える話題機種の導入に必要な投資資金の確保のため、広告費支出が大きく抑制されたことから、広告需要は低調に推移いたしました。
 その一方で、パチンコホール以外の広告分野については、現在、力を入れているフィットネス施設などにおける広告需要は回復基調にあります。
 こうした環境下で、当社グループでは主力の広告事業において、パチンコホール以外の顧客開拓・取引深耕を推進し、収益の底上げに向けた取り組みを進めてまいりました。また、引き続き販管費などの抑制に努めました。
 これらの取り組みの結果、当連結会計年度の売上高は7,545百万円(前年同期比1.6%増)、営業利益は401百万円(同35.4%増)、経常利益は420百万円(同34.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は369百万円(同49.4%増)となりました。

 以上の経営成績をふまえ、期末配当金は8円とし、当中間配当(7円)と合わせた1株当たり年間配当金は15円とさせていただきました。

事業部門別概況のご報告

広告事業

 当連結会計年度におけるパチンコホール広告市場は、昨年11月より導入された次世代パチスロ機の告知や年末年始に向けた広告出稿は一時的に増加したものの、本年1月以降は新台入替の頻度が極端に減少したことや、本年4月以降に控える話題機種への設備投資資金の確保が必要なこともあり、広告費を含む支出は大きく抑制されました。なお、本年1月に警察庁より公表された「ぱちんこ営業における広告及び宣伝の取扱いについて」の通達によって、各都道府県においてパチンコホールの広告規制見直しの動きがあり、今後の広告需要にプラスの影響が期待されるものの、当連結会計年度中における広告需要への影響はありませんでした。また、品目別で見ると、取扱高は大きいものの利益率の低い紙媒体は、用紙価格高騰の影響もあり、コロナ禍以前と比較して大幅に減少し、インターネット広告へのシフトがより鮮明となりました。
 パチンコホール広告以外の分野の広告市場においては、フィットネス施設や住宅関連分野における広告需要は、堅調に推移しました。
 こうした環境下において、当社グループでは、広告需要の伸びが期待されるセクターにおける顧客開拓をより積極的に推進いたしました。
 その結果、売上高は、主として紙媒体広告の需要減少により7,482百万円(前年同期比1.7%増)にとどまったものの、利益率の高いインターネット広告が堅調に推移したことにより、セグメント利益は632百万円(同18.4%増)となりました。

不動産事業

 当連結会計年度においては、連結子会社㈱ランドサポートが所有する千葉県柏市の土地の賃貸収益のほか、賃貸仲介物件の引き渡し等に伴う手数料収益2百万円の計上がありました。
 その結果、売上高は53百万円(前年同期比10.5%減)、セグメント利益は22百万円(同21.0%減)となりました。

その他

 当連結会計年度においては、キャンピングカーレンタル事業等による、売上高は10百万円(前年同期比7.4%減)、セグメント損失は1百万円(前年同期は0百万円の損失)となりました。

中長期的な会社の経営戦略

 当社グループは、主力のパチンコホール広告分野において、広告サービスの付加価値と生産性の向上を不断に追求し、厳しい環境下においても最大限の収益を確保していくと同時に、特定業種への依存度が高い現状を改善し収益の多様化を実現させるため、常に新たな事業機会を模索し、積極的な事業開発に取り組むことにより、グループの持続的な成長を実現していきたいと考えております。
 持続的な成長を実現するため取り組むべき戦略課題のうち、主なものは以下のとおりです。

  1. ・パチンコホール広告以外の分野における市場開拓
  2. ・集客施設におけるデジタルメディアの市場浸透
  3. ・事業領域の拡大

 株主・投資家の皆様に対しましては、積極的かつタイムリーな情報の開示を行い、業績に応じた利益還元を方針として、企業価値の最大化に努めてまいります。
 今後ともご支援、ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願いいたします。

以上