株主の皆様におかれましては、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
ここに、2010年3月期連結会計年度のご報告を申し上げます。
当連結会計年度における日本経済は、2008年秋以降の世界的な景況悪化により、企業収益の大幅な減少が続き、失業率の増加、設備投資の低迷等による厳しい景況が依然として続いております。
当社グループの主要顧客であるパチンコホール業界では、「1円パチンコ」に代表される低玉貸し営業の浸透や、業界大手法人を中心とする継続的な新規出店等もあり、ホール企業の経営環境は比較的安定的に推移したものと思われます。
こうした環境下で、当社グループでは、主力の広告事業において、サービスの付加価値向上と生産性の向上を追求し、更なるシェア拡大を目指す一方で、ローコストオペレーションへと繋がる施策を実施してまいりました。
こうした取り組みの結果、当連結会計年度の売上高は20,550百万円(前年同期比3.0%増)となったものの、経常利益は、中古遊技機流通が低調に推移した影響を受けたこと等により2,356百万円(同△4.2%)となり、当期純利益は、連結子会社(株)マスターシップのインドアゴルフ施設閉店に伴う特別損失163百万円を計上したこと等により、1,123百万円(同△7.1%)となったことをご報告いたします。
このような経営成績をふまえ1株当たり年間配当金は5,500円(連結配当性向49.3%。中間配当金2,700円、期末配当金2,800円)とさせていただきました。
【事業部門別概況のご報告】
[広告事業]
2010年3月期のパチンコホール広告市場は、第1四半期においては、業界大手法人を中心とする新規出店にかかる告知需要や、新台入替の活発化に伴う入替告知需要が旺盛だったこともあり好調に推移しました。第2四半期はお盆前の新規出店案件が少なく、新店告知広告需要が、例年に比べてかなり減少したものの、第3四半期以降盛り返しをみせたこともあり、概ね堅調に推移いたしました。
こうした環境下において、当社は、限られた新規出店告知案件や新台入替告知案件で、受注最大化に向けた営業活動を精力的に推進するとともに、クライアントのニーズに応えるため、クロスメディアマーケティング支援機能を充実させ、主としてテレビCMの受注拡大に積極的に取り組んでまいりました。
こうした取り組みの結果、 2010年3月期の売上高は18,942百万円(前年同期比4.5%増)、営業利益は2,669百万円(同8.3%増)となりました。
[中古遊技機売買仲介事業]
2010年3月期の中古遊技機流通市場は、第1四半期は、遊技機入替コストの削減や低玉貸し営業の定着、甘デジコーナーの拡充等の要因により、全般的には底堅く推移いたしましたが、第2四半期以降は、限られた遊技機入替予算の制約から、人気化が予想される一部の話題機種の購入を優先する傾向が強まったことから、中古遊技機流通は低調に推移いたしました。
こうした環境下において連結子会社の(株)バリュー・クエストでは、会員制中古遊技機情報サービス「VQnet」における効率的な取引促進に努め、また2010年1月には大阪に営業拠点を開設し、パチンコホールへの訪問営業強化や各種利用促進キャンペーンなどの積極的な営業の取り組みを実施いたしました。さらに厳しい環境下において早期に収益性を改善する必要があるとの判断から、徹底した社内コストの見直しと、業務の効率化を推進してまいりました。
しかしながら、こうした取り組みも、急激な中古遊技機需要減少の影響を埋め合わせるまでには至らず、その結果 2010年3月期の成約台数は185千台(前年同期比△15.2%)となり、売上高は1,396百万円(同△16.5%)、営業利益は、のれんの償却額を141百万円計上した結果、186百万円(同△57.0%)となりました。
[不動産事業]
2010年3月期の連結子会社(株)ランドサポートでは、既契約で継続中の2件の賃貸案件のほか、7件の賃貸物件仲介案件等(8百万円)を成約いたしました。その結果、 2010年3月期の売上高は154百万円(前年同期比6.2%増)、営業利益は70百万円(同11.1%増)となりました。
【経営指標と今後の取り組みについて】
2011年3月期におきましては、目標とする経営指標を「売上高営業利益率10%以上」と、「ROE30%以上」とし、引き続き生産性と資本効率を重視した経営を推進してまいります。
また株主価値の最大化を基本方針に、目標配当性向を50%とし、2011年3月期の1株あたり年間配当金は5,500円を予定しております。
当社グループは、パチンコ業界に特化したビジネスとして、最大シェアを誇る広告事業と中古遊技機売買仲介事業において、サービスと生産性の向上を追及し、更なるシェアの拡大を目指すとともに、新たな事業機会を模索し、積極的な事業開発に取り組むことでグループの持続的な成長を実現していきたいと考えております。
主な戦略課題として、
- (1)広告事業におけるシェア拡大とローコストオペレーションの推進
- (2)広告事業におけるクロスメディア戦略支援機能の強化
- (3)中古遊技機売買仲介事業における取り引きシェア拡大と収益性の改善
を挙げ取り組んでまいります。
株主・投資家の皆様に対しましては、積極的かつタイムリーな情報の開示を行い、業績に応じた利益還元を方針として、企業価値の最大化に努めてまいります。
今後ともご支援、ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願いいたします。
